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リハビリの問題点

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「がんばってリハビリしているのに、全然効果を感じない・・・」 そんなお声をよく耳にします。
それもそのはず。実は、一般的なリハビリには、3つの大きな問題点があるからです。

1.運動の前に下準備が必要

子どもたちには動くためのプログラムがない!

生まれたばかりの赤ちゃんは、眠る、泣く、吸うといった動作以外、ほとんど何もできません。できるのは、母親の力を借りながら生きる上で、最低限必要な本能的・反射的な動作です。

この段階では、視力や聴力などの感覚も未発達ですし、自分の身体がどうなっているのかも良くわかっていません。生まれたての赤ちゃんの脳には、そうした他のプログラム(神経回路)はまだ作られていないからです。

こうしたプログラムは、様々な刺激や個々の体験を通じて作られていきます。まずその刺激がどんなものなのかを感じ取り、脳に情報を伝えます。脳は本能や過去のデータに基づいて、身体に指令を出します。そして、その結果身体がどんな状態になったかを感じ取り、再び脳に情報をフィードバックすることでプログラムは作られていきます。

つまり、プログラムを作る(学習)には、視覚や皮膚感覚、深部感覚(身体の内側の状態を感じとる、筋肉や腱・関節にある感覚)といった感覚(身体のセンサー)をうまく働かせることが重要なのです。

運動の訓練よりも、身体のセンサーを鍛えることが先

ところが、脳性麻痺の子どもたちの多くが感覚障がいを併せ持っています。視力が弱かったり、深部感覚が鈍かったり、神経過敏だったりするのです。

脳が傷つくとその部位の神経細胞は、弱まるか死滅するか興奮します。すると、まるで心臓の不整脈のように、その神経細胞は異常なシグナルを不規則に発信し出し、他の細胞や神経回路を撹乱してしまいます。その結果、てんかんや感覚障がい、学習障がい、筋肉の過緊張や脳の機能低下を招くのです。

さらに、身体から送られてくる情報が不足していると、結局自分の身体がどうなっているのかを脳は理解できません。そのため、運動をしても学習が進まず「がんばってリハビリをしているのに、全然効果を感じない」といった状態に繋がってしまうのです。ですから、リハビリで運動したり筋トレしたりする前に、まず身体のセンサーである感覚の機能を強化・発達させていくことがとても重要なのです。

2.筋肉が緊張したままではダメ

脳性麻痺の子の多くが、手足の筋肉がガチガチに緊張して、肘や手首・足首の関節も固くなってしまっています。こうした緊張の強い子どもたちは、身体が成長するにつれ筋肉と骨のバランスが崩れ、脊柱(背骨)の側弯や股関節の脱臼を起こしやすくなります。

ところが、一般的なリハビリでは動作や運動に焦点が当てられているため、筋肉を余計に緊張させることが多いのです。スポーツの現場と一緒で、筋肉が硬く緊張したままではスムーズに身体を動かせませんし、無理に動かせば怪我にもつながります。

また、訓練によってもしある動作ができるようになったとしても、筋肉が緊張したまま体を動かす不自然な動作を学習してしまいます。

ですから、緊張の強い子の場合、まずは筋肉を緩めて、使いやすい状態にしてあげることが大切なのです。

3.つらい訓練ならやらない方がマシ!?

「子どもがリハビリを嫌がるんです」そんなご相談を受けることがあります。リハビリの指導者の中には、「訓練は辛いものだから、嫌がってもやらせなさい」と言う人までいます。ですが、脳科学的に見ると、嫌々やらせるリハビリほど非効率なものは無いのです。

ツライ、つまらない、嫌い、苦手・・・こうした否定的な感情を持つと、心だけでなく身体にもブレーキがかかり、身体が余計にこわばって思うように動かせなくなるのです。しかも嫌々やるので失敗が増え、モチベーションが下がって休みがちになり、結局学習が一向に進まない・・・。そんな負の連鎖になりやすいのです。特に、小さい子どもほど本能のままに生きていますから、この影響は大きくなります。

ですから、「またやりたい!」「また受けたい!」と子どもたちがワクワク楽しみにしているようなリハビリでなければ、効果は出にくいのです。

プラナでは、GLITTER式マッサージ®と遊びを中心とした感覚統合によって、こうしたリハビリの問題点を解消し、子どもたちの可能性を引き出しています。

マッサージがリハビリの効果を高める!

このように、一般的な従来のリハビリがなかなか効果を出せなかったのには大きな理由がありました。脳に障がいを持つ子どもたちの場合、リハビリで訓練を始める前に、脳や身体の状態を整えて、下準備をしておかなければいけないのです。筋肉の緊張をゆるめたり、身体のセンサーや脳での情報の処理をうまくできるように整えておく必要があるのです。

GLITTER式マッサージ®なら、こうした下準備を効果的に行うことができます。マッサージを行なった上でリハビリに取り組むことで、学習の効率が上がり、相乗効果も期待できるのです。実際、幼い頃からマッサージを行なってきた子とそうでない子を比べると、予後に大きな差が生まれています。子どもたちの中に眠った大きな可能性を引き出すためにも、リハビリだけでなくマッサージも併用することがとても重要なのです。